才能も現地留学も必要ない!!外国語を6ヶ月でマスターするための”7つのアクション”
中国語をたった6ヶ月でマスターしたという言語学者・起業家のロンズデール氏は、語学には才能も現地留学も必要ないと断言しています。
中国語をたった6ヶ月でマスターしたという言語学者・起業家のロンズデール氏は、語学には才能も現地留学も必要ないと断言しています。
語学勉強には才能も現地留学も必要ない
外国語を学ぶには、その言語を話す国で暮らし、その国の言語に浸って、習得をする方法が一番だ、とよく思われています。
でも、香港を考えてみてください。10年間香港に住んでいても、中国語を一言も話さない西洋人もいます。アメリカ、イギリス、オーストラリアやカナダに10年、20年住んでいても、全く英語を話さない中国人やメキシコ人もいます。
まわりに、自分の言語を話せる人がいれば、いくら違う国にいたとしても、わざわざ違う言語を使わないからです。
ある言語を話せないのは、赤ちゃんになったようなものです。周りがみんな大人で、自分に理解できないことを話しているという状況に放り込まれても、言語は学べません。
つまり、現地留学をしたからといってその国の言葉が話せるようになる訳ではないのです。
どうすれば、現地留学をしなくても外国語をマスターすることができるのでしょうか?それは簡単です。
自分の周りで語学に堪能な人を探し、成功事例を調査し、そこから原則を導いて、適用すればいいのです。
自分の周りの語学が堪能な人の真似をすれば良いのです。 「モデリング(何かしらの対象物をモデルに、そのものの動作や行動を見て、同じような動作や行動をする)」と呼ばれるもので、実際に真似が人を進化させてきました。
また、語学には才能が必要という思い込みもあるでしょう。これはゾーイという女性のことをお話しです。
ゾーイはオーストラリア出身で、オランダに行き、オランダ語を覚えようとしました。非常に奮闘しましたが、人々からは「全く役に立たない」「才能がない」「あきらめなさい」「時間の無駄使いだ」と言われ、ものすごく落ち込みました。
そんな時、ゾーイは5つの原則に出会ました。その後ブラジルに移住したゾーイは5つの原則を適用して、半年でポルトガル語が堪能になりました。
もちろん、語学を学ぶ才能がありすぐに多言語を話せるようになる人もいるでしょう。しかし殆どの人はそうではありません。
でもそれを嘆くことはありません。5つの原則を適用すれば誰でも短期間で外国語を習得することが出来るのです。
語学を学ぶ上で、本当に必要な5つの原則
1.自分に関係する言語内容に集中する
自分が安全に生活をするために必要なことや、仕事に関わる情報には、人は「注意」を払います。注意が必要だからこそ、その物事を「記憶」します。自分の個人的な目標についてであれば、それに注意を払います。自分に関係があるからこそ、記憶出来るのです。
単語などを学ぶときも、まずは自分に関わることから勉強することでスムーズに記憶をすることが出来ます。
2.学習初日からコミュニケーションツールとして活用する
私たちはツールを使うことによってその使い方を習得し、それが自分に関係がある時には、一番速くツールを使えるようになるのです。
例えば、「キーボード」はツールです。パソコンなどで中国語を入力する際には、このキーボードという「ツール」を使います。
何年も前ですが、ある同僚の女性が中国語の入力をマスターするために、夜間学校に通い、火曜日の夜と木曜日の夜、2時間ずつ練習して、家でも練習しました。9ヶ月経ちましたが、それでも中国語を入力出来ませんでした。
ある晩、危機が起こりました。48時間で中国語の研修マニュアルを納品することになったのです。彼女がその仕事の担当でした。確かに、彼女は48時間で中国語を入力出来るようになりました。なぜなら、自分に関係があり、有意義であり、大事なことでもあり、彼女は価値を生み出すためにツールを使っていたからです。
ただ勉強をするのではなく、自分の仕事に関係がある、好きなことをするために必要となったとき、その「ツール」を一番使えるようになります。
3.理解すること自体に効き目はない
クリス氏が初めて中国に着いた時、中国語を一言も話せませんでした。一言も話せないまま2週間が過ぎた時、クリス氏は、夜行列車に乗る機会を得ました。クリス氏は食堂車に座り、車掌の一人と8時間話をして過ごしました。
「彼はなぜか私に興味を持ったようで、一晩中、中国語でおしゃべりしました。」彼は伝えるために絵を描いたり、手を動かしたりし、また顔の表情などを変えました。そのやりとりからクリス氏は、一語一語、だんだんと少しずつわかるようになったそうです。
その後、クリス氏に素晴らしい変化が起こりました。夜行列車に乗った2週間後、自分の周りで人々が中国語を話していると、その内容が少しわかるようになったのです。学ぶための努力も何もしていなかったというのに。なぜわかったのでしょうか? クリス氏は、車窓さんと話したあの晩、列車の中で中国語を吸収していたのです。
そこで3つ目の原則です。最初にメッセージを理解したら、無意識のうちに言語を習得出来る、というものです。これについては、とてもたくさん本が書かれています。「理解可能なインプット」と呼ばれており、20年から30年分の研究の蓄積があります。
理解することが鍵なのです。語学学習とは、たくさんの知識を蓄えることではありません。語学学習は、多くの点で、生理的なトレーニングのようなものです。
4.表情筋が痛くなるまで話してみる
クリス氏の知り合いの台湾出身の女性は、学校で英語が得意でした。大学までずっと英語は”優”だったのに、アメリカに行ったら、人々の話すことが理解できませんでした。女性は「耳が不自由なのですか」と聞かれるようになりました。実際、彼女は「英語耳が不自由」だったのです。
脳の中にフィルターがあり、聞き慣れた音だけを聞き取り、聞き慣れない音はシャットアウトしてしまうのです。
だから聞こえないと、理解できません。理解できなかったら、学習出来ないのです。ですから、実際に音を聞き取れるようにならなければなりません。そうする方法はありますが、それは生理的なトレーニングが必要です。話すためには筋肉を使います。
5.曖昧さに耐える
悲しい時、怒っている時、心配な時、気が動転している時に、学習することは出来ません。ジ・エンドです。ハッピーでリラックスしていて、脳がアルファ波の状態で、好奇心を持っている時は、すごく速く学ぶことが出来ます。
具体的に言うと、曖昧さに耐えられることが必要です。聞こえる単語を100%理解出来ないと満足できない人であれば、頭がおかしくなってしまうでしょう。完璧に聞き取れず、常にものすごくフラストレーションがたまるからです。聞こえなくても聞こえてもかまわないと思って、理解できる内容にさえ注意を払えば、大丈夫です。リラックス出来るし、速く学べるのです。
習得するために必要な7つのアクション
1.脳を音に浸す
アクションその1は、たくさん聞くことです。クリス氏は「脳を音に浸すこと」と呼んでいます。ものすごく大量の言葉を聴く状態に身を置きましょう。理解しようがしなかろうが、かまいません。
リズムや繰り返し出てくるパターン、はっきり目立つ語が聞こえているでしょう。
学びたい言語のニュースを見たり、音楽をきいたり、ドラマをみたり、常にその言語を身近に置くことが大切です。
2.言葉よりも先に、意味をつかむ
言葉を学ぶよりも先に、その意味をつかむことです。 言葉もわからないのに、「どうしてそんなことが出来るの?」と思うかもしれません。
しかし、単語がわからなくても、ボディランゲージでどんな意味かわかることも沢山あります。例えば頭を抱えてれば困ってるとか、頷いたら「同意」だとか。人間のコミュニケーションの多くはボディランゲージで成り立っています。ボディランゲージに溢れているのです。
ボディランゲージからは、コミュニケーションについて多くのことがわかります。だから、理解できるし、理解可能なインプットを通じて習得するのです。
人が会話をする時、言語で理解しているのは20%だと言われています。残りの80%はそのシュチュエーションやジェスチャーで、その内容から総合的に判断をして理解をするそうです。
相手が今何を考えているのか、表情やジェスチャーで言葉よりも先に意味をつかむことが出来ます。
3.知っている単語を組み合わせてバリエーションを作る
アクションその3は、ミックスしよう! です。考えたことがないかもしれませんが、もしも動詞10個と名詞10個と形容詞10個があれば、1,000通りのことが話せます。
言語とは、クリエイティブなプロセスです。赤ちゃんはどうやって話すでしょうか。そうですね、「ぼく」、「風呂」、「今」。こんなふうにしてコミュニケーションをとっているのです。ですから、言葉を組み合わせて、創造性を発揮して、楽しんでみましょう、パーフェクトでなくてかまいません。伝わればいいのです。その際には、核となる語彙に集中しましょう。
4.核となる語彙の習得に集中する
あらゆる言語には使用頻度の高い語彙があります。英語であれば、核となる1,000語で、日常コミュニケーションで使う語彙の85%がカバー出来ます。
3,000語で、日常会話の中で言いたいことの98%を表すことが出来ます。3,000語の語彙があれば、その言語が話せるのです。残りは添え物のようなものです。
新しい言語を学び始めた時、まずは「ツール」を揃えることから始めましょう。
新しい言語を学んで第1週目には、次のようなフレーズを使います。「どうやって言うのですか?」、「わかりません」、「もう一度言っていただけますか」、「それはどういう意味ですか?」これらを全部、目標言語(学習者が習おうとしている言語)で言いますよね。
つまりこれらのフレーズを「ツール」として、自分の役に立つものとして、その言語について他のことを学ぶために関係があるから、使っている訳です。
5.「言葉の親」を見つける
子どもは話している時、単純な語彙を単純な組み合わせで使います。時には発音がちょっとおかしかったり、ものすごく変だったりして、家族以外の人には理解出来ないこともあります。
でも、親ならばわかってくれます。だから、子どもは安心できる環境の中で、自信をつけていくのです。
親は子どもに話しかける時、ボディランゲージを使い、子どもが理解できるとわかっている単純な言葉で話してくれます。ですから、安心できる、理解可能なインプットができる環境があるので、話せるようになるのです。そうでなければ、誰も母国語を話せるようになっていないですね。
だから、あなたという人に興味を持ち、もっぱら対等な立場でコミュニケーションをとってくれ、かつ、あなたがメッセージを理解出来るように注意を払ってくれるような、そんな「言葉の親」を見つけましょう。
「言葉の親」になるための4つの規則があります。ちなみに、配偶者は「言葉の親」にあまり適役とは言えません。
さて、その4つの規則とは、まず、突拍子もないことを言った時でも、あなたの言うことを理解しようと、一生懸命努力すること。
第二に、決してあなたの間違えを直さないこと。
三つ目に、あなたの言うことに対して、「言いたいのはこういうことですか?」と聞き返してくれること。あなたはフィードバックを活かして適切に応えることが出来ます。
そして何よりあなたにも理解できる単語を使って話してくれることです。
6.ネイティブスピーカーの筋肉の使い方を真似する(写真でも可)
取るべきアクションの6つ目は、顔の動きを真似することです。顔の筋肉を正しく動かして、人々があなたの言うことを理解出来るような音を出さなければなりません。
そのためには2つの方法があります。
一つは、どう感じるかを聞き、どう聞こえるかを感じなければなりません。つまり顔の上でフィードバック・ループ(フィードバックを繰り返すことで、結果が増幅されていくこと)が作用しているようなものです。
理想的には、ネイティブスピーカーを眺めて、どのように顔の筋肉を使うかを観察すればいいのです。その規則を無意識のうちに吸収することができれば、それを覚えることが出来るでしょう。
もし、ネイティブスピーカーが身近にいなければ、こんな映像を利用することも出来ます。
7.母国語を経由させず、直接意味を思い浮かべる
皆さんが取るべき最後のアクションです。私は「直接連想」と呼んでいます。どういうことでしょうか?
ほとんどの人は、外国語を学ぶ際、まず母国語を思い浮かべ、次にそれに対応する目標言語を思い浮かべて、何度も何度も頭の中で繰り返し、覚えようとします。とても非効率的なやり方です。
「自分が知っていることは全て頭の中にあるイメージであり、感情である」ということを認識する必要があります。火について話す時、炎のにおいを感じ、パチパチという音を聞き、炎が頭に浮かぶでしょう。どうすれば良いかというと、火の心像と火に関するあらゆる記憶から脳に入っていって、別の経路から出ればいいのです。
私はそれを「同じ箱、異なる経路」と呼んでいます。 その経路から出て、やがて新たな経路が出来あがり、新しい音と自分が既に持っているイメージを結びつけるのがだんだん上手になり、内部表現(自分の脳と心が認識している世界のすべて)に至るのです。
時間が経つと、そのプロセスが自然と得意になり、無意識のうちに出来るようになります。
5つの原則と7つのアクション
5つの原則を理解して、7つのアクションに取り組くめば、語学は上達します。理解することやアクションを起こすことは、学習者として自分でコントロール出来るものです。全部を理解し行動出来れば6ヶ月間には、外国語が堪能なあなたがいるはずです。
参照:才能も留学も不要! 外国語をたった6ヶ月でマスターできる「5つの原則」がすごい
旅行でもビジネスでもインドに行くなら、英語は必須!
インドの公用語は、ヒンディー語と英語。そのため、旅行でもビジネスでも、インド人と円滑なコミュニケーションを取るためには最低限の英語はなくてはならないものです。
「英語や英会話が実は苦手・・・」という方は、わずか45日で日常英会話力が習得できる「ネイティブトーク」でのトレーニングがおすすめです。5,000人以上の人が1日20分の簡単なトレーニングで英語でコミュニケーションをとれるようになります。
下記のページに詳しく書かれているので、読んでみてください。
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タグ:Chris Lonsdale氏, Stephen Krashen, TED, モデリング, 理解可能なインプット, 英語学習
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