「客が来るはずがない」ベトナムイオンの快挙の秘密


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2014年1月に、ベトナム・ホーチミンの郊外にイオンが巨大ショッピングモールの1号店をオープンしました。 顧客が集まるはずがないとテナント交渉が難航したにも関わらず、初日は15万人の来客したのかを、イオンベトナムの西峠社長の話のまとめと感想

知名度もない、テレビCMも流さなかったのに、初日の来客者数は15万人

今まで、大きなショッピングモールがなかった上に、ベトナムで『イオン』の知名度はほぼゼロ。

そんな状態だから、魅力的な店舗を誘致する交渉も難航したイオンが、オープン当日一時入場規制が敷かれるほどのお客様を集めた理由の一つは 『ウェブ』の影響力が大きかったようです。

初日にこれだけの客が集まった背景のひとつには、「ウェブ」の影響力があった。1日のソフトオープンからうわさを聞きつけ訪れた客たちがスマートフォンで写真を撮影し、それをFacebookや現地のグルメサイトに次々と投稿した。 東洋経済

ベトナムでも日本と同様に、プレオープンをすることにより、最初にモールに来た人達が自発的に情報発信をしてくれたようです。

加えて、チラシの配布や誘導看板、ポイントカード会員の募集も効いてか、バイク15分圏に住む130万人の住民に知れわたり、それがグランドオープンで弾けた格好となった。「すごい宣伝効果。まさに客が客を呼ぶということを実感した」(西峠氏)

海外では、ポイントカードはあまり魅力に感じないという話を聞いたことがありますが、ベトナムでは違うようですし、チラシの配布も効果的なようなので、その辺りの感覚は日本人と似ているのかもしれません。

大型の総合スーパーというのが、珍しくインパクトがあった。西峠氏いわく、今のベトナムは昭和40年代の日本のような状況。人口が増え、産業が発展し、収入も伸び、さらなる新しい業態の出現が消費者から望まれている。しかし街には小さなスーパーやコンビニしかなく、限られた場所でしか買い物や食事をすることができなかった。

2009年に小売業界の規制が緩和され、100%外国資本の参入が可能になったベトナムは、最近になってやっとスターバックスコーヒーやマクドナルドなどの店舗もでき始め、ライフスタイルに変化が生まれて来たようです。

単に買い物をする。食事をするといった行為だけでなく。遊びやカルチャーに触れ楽しく時間を消費するという価値観が生まれ始めているとの事なので、これからサービス産業のニーズが高くなることは間違いないでしょう。

ベトナムの人たちにとって、「日本の製品はよいものだ」と長い歴史の中で刷り込まれているとの事ですので、これからビジネスを進めていくのであればその土壌は、間違いなく追い風になります。すでに韓国系やシンガポール企業とのバッティングが始まっているとのことですが、日本企業であることのアドバンテージを上手に使っていけばまだまだ商機があるのは間違いありません。

これだけを聞くと、何の問題もないようにも感じますが、ベトナムは社会主義国です。社会主義国ならではの苦労もたくさんあるようです。

役所との間で独特の手続きがあり、審査でお伺いを立てなければならない関係者が多い。手続きの間で恣意的なところも多く、過去と現在、もしくは人によっても話が違ったりすることも。「民主主義の経済合理性よりも、人のつながりに偏重することもあり」(濱氏)、キーパーソンにたどり着かないと時間をロスすることもあるのだとか。

現地スタッフとの関わり方にも工夫

国によって、価値観、考え方が全く違うため現地スタッフをどの様に教育していくかはとても大切なことです。

記事を読んでいくと、私の知らなかったベトナム人が色々と顔を出します。決められた仕事は一度教えればすぐに吸収する。責任強く取り組む。決められた仕事は徹夜をしてでも頑張るなど、もしかしたら最近の若い日本人よりずっと良いのかもしれません。

彼らにも苦手とする点はある。「組織に横串を刺す」ということだ。初めは自分に与えられた仕事のみをしていればそれでよいが、事業が進んでいくといろいろな問題が起こる。その問題が、複数の部署にまたがったものであると解決力が小さくなるという。彼らは自分のジョブディスクリプションを明確にしたうえで仕事をするからだ。

この問題は、ベトナムだけの問題ではないです。私がいたインドはもちろんその他の国でも自分の仕事を明確にすることを望むし、それ以上の事は考えません。

これは今までに育ってきた環境がそうさせているのですから、本人達が悪いわけではありません。新しい価値観を押し付けるのではなく、提案することが大切です。

もしかしたらこれは、外国の人達だけでなく最近の一部の若い日本人にも必要なことなのかもしれません。

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