インドの景気はこの人次第??ナレンドラ・モディ氏のまとめ


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雑用係から州首相、そしてインド首相になるナレンドラ・モディ氏についてのまとめてみました。

モディ氏の経歴

インドの西部グジャラート州生まれ、一族はカースト制度の最下層に近いカーストに属しているとされています。モディ氏は、ヒンズー教への強い信心を支えに、家族の切り盛りするチャイ(紅茶)屋台売りから、首相の座に上り詰めることになります。

10代にヒマラヤの山地を「神を求めて」放浪した後、からインド人民党の指示母体でヒンズー教思想や文化の復興、革新を目指す「Rashtriya Swayamsevak Sangh民族義勇団(RSS)」に参加し熱心に活動し、雑用係から次第に頭角を現しました。

その後、グジャラート大で政治学を学び、政治学修士号を習得後、1987年にBJP入党。2001年に初当選をしてから、現在までにグジャラート州首相職にあり、3度の再選を果たしています。

モディ氏は、禁欲的な生活スタイルやヨガ愛好者としても知られ、今でも彼の母親は小さなアパートに住み、兄弟も政府の事務員や小さな小売店の店主をしており、清廉潔白であることが知られています。

汚職が大きな問題となっているインド政界とは違う、クリーンなイメージが持たれている事も、モディ氏の人気の一因になっているようです。

モディ氏は、「現人神」と称えられる程の人気を集めており、選挙運動のため村々を訪れたときには、彼を一目見ようと屋根に上り、盛んに手を振るなど、行く先々で、熱狂的な群衆に取り囲まれたそうです。

その一方で、モディ氏は、ヒンドゥー至上主義、反イスラーム主義的言動でも知られ、2002年にグジャラート州で起きた、ヒンズー教徒が多数のイスラム教徒を虐殺した宗教暴動の際、イスラム教徒虐殺を止めようとせず、むしろ密かに暴動を煽っていたと、国内だけでなくイギリスやアメリカからも批判を受けていたため、イギリスやアメリカVISAの発給を停止されていました。

VISA発給の手配を止められていたモディ氏ですが、グジャラート州の経済成長を認められ、イギリスのVISA発給制限は既に解除されており、今季の当選を機にアメリカからも、VISAが発給される見込みです。

2014年5月までに予定されている総選挙のため、インド人民党の選挙運動委員会会長に任命されました。

モディ氏は、長らく妻はいないとしてきたが、総選挙に立候補するとき、書類に配偶者欄に記入して提出、妻がいたことを告白しています

結婚はしていますが、10代の時に親が決めた相手で同居もしておらず、結婚生活は破綻していると言われています。

日本との関係

日本はグジャラート州で産業・投資について協力をしており、モディとは友好的な関係を持っています。2012年、総選挙に圧勝し、安倍晋三が首相に就任した時には、モディは最初に祝福の意を伝えた海外要人とされています。

親日家とされているモディ氏は、2012年7月に訪日した際には、政府関係者と会談をしています。日本の経済界との関係も深いですし、スズキの鈴木修現会長兼社長とも親しく、今後も、日本からのさらなる投資呼び込みに力を入れていくとされています。

経済への影響

モディ氏が首相を務める、グジャラート州は、新規事業の勧誘や、大企業を誘致するため2年ごとに投資家向け会合を開くなど、精力的に活動し、現在、インド経済が急速に鈍化する中で、2桁の経済成長を遂げています。

モディの経済政策は新自由主義に近く、小さな政府や民営化の推進を主張しており、イギリスのマーガレット・サッチャー首相に例えられることもあります。

実際、グジャラート州は、インドの他の州で見られがちな官僚主義的対応による遅れが比較的少なく、工場建設のための土地取得も順調に進むなど、企業関係者からは高く評価されているるだけでなく、ハイテク医療分野に外資を導入し、経済を再生すると強調しています。

モディ氏は、ロイターとのインタビューで「インド全域で停電が相次ぐ仲、電力供給網などのインフラを整備、フォード・モーターなど自動車大手の誘致に相次いで成功。グジャラート州は自分が努力しなくとも投資家の信頼感を獲得できる状態になった。われわれの州は国内ばかりでなく、世界的にも大きな信頼感を勝ち得ている」と語っており、グジャラート州の経済について大きな自信を持っているものと思われます。

モディ氏の人物像

モディ氏の関係者は、彼の人物像について、「記憶力が優れ、細かなことまで関心を示し、比類ないほどのエネルギーや説得力を持っている、しかし、その一方で、復讐心が強く、いつまでも恨みを忘れず、反対派を容赦しない人物だ」と評されています。

彼の優れた管理能力と強いリーダーシップもあり、同州の州内総生産は年率約10%の成長率を維持している。この数字は、近年インド全体の経済成長率が全盛期であった2000年代後半の半分ほどの5%程度までに落ち込んでいる中では突出したものであり、彼は「グジャラートの獅子」の異名をとる。

旅行でもビジネスでもインドに行くなら、英語は必須!

インドの公用語は、ヒンディー語と英語。そのため、旅行でもビジネスでも、インド人と円滑なコミュニケーションを取るためには最低限の英語はなくてはならないものです。

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