地図のない時代 ~海外現地採用という選択肢~ 参加したまとめと感想。


世界地図

有志団体Off the Rail(オフ・ザ・レール)と リクルート社共催のイベントに参加したまとめと感想です。

元テニス選手 平木 理化 さん

インド人のパートナー話せるようになるまで、時間がかかった。 共通の話題もなく緊張していたので、話ができず顔が強張る。 緊張をして無言でいると怒っているような印象を与えることになるので注意が必要。

リクルート 宮武 周平 さん

海外の優秀な学生を呼び込むために世界各地の学校に訪問をしている。

海外の就職事情

まだまだ日本で働きたいと考えている外国人はいる。その人達になぜ日本で働きたいのか質問をすると 「アジアにおいて、まだまだ日本がリーダーだと思うから。その中心地で 先ずは経験をつみたいから」との回答があったりする。

日本の学生とは違い、外国人学生は、日本経済に対してポジティブな見方を持っていて日本で就職をしたいと考えている人は未だに沢山いる。

皆さんに言いたいこと、同じだけの時間を使うのであれば、経験の「質」と「量」を考えて欲しい。

例えば:明日からベトナムでビジネスを始めるとして

A君:市場調査など、日本にいるうちに調べられるものはじっくり調べてから行動する。

B君:明日にでも直ぐにベトナムにいく、基本知識もコネがなかったとしても取り合えず行ってみる。

この二人のどちらが、1年後、経験を積んでスキルアップをするでしょうか?答えは圧倒的にB君です。 行動をすることによって得られる経験はなにものにもかえがたいものがあります。

リクルート 関野さん

■海外で、なぜ日本企業が日本人を採用するのか。 ・現地の人だけでは、仕事がまわらない(仕事への姿勢、取り組み方が国によって違う)。 ・日本人向けの営業は、日本人が行った方がよい。

■どのようなポジションが現在必要とされているのか。 ・サービス産業の人員 ・人事/総務の経験者 ・営業(主に日系企業向け)

実際に就職する国の経済成熟度合いによって、求められるスキルが変わってくる。ただ最低限の語学力と国際感覚は求められる。

国別の状況

1.中国 比較的、語学力のハードルは低い 平均月収 16万円~24万円(25歳~32歳)

2.香港 整備された都市、過ごしやすい  平均月収 23万円~33万円(25歳~32歳)

3.シンガポール 外資企業が多い国際国家 平均月収 24万円~    (25歳~32歳)

4.ベトナム   英語は日常会話程度で大丈夫 

5.インドネシア 意欲や、やる気を重視  平均月収 15万円~    (25歳~32歳)

6.インド 企業がまだ950社もっと増えていくので需要がある 平均月収 24万円~    (25歳~32歳)

どの国に行く場合でも、「なぜ海外で働きたいのか、そこで何を学びたいのか」を自分の言葉で言えることがとても大切なので、聞かれたら直ぐに答えられるようにしておくべき。

インド地場大手会計事務所 石崎弘典

海外現地採用は、これから間違いなく増える。

NY建築事務所 遠藤 真由

現地採用の利点と難点

利点 帰国後のキャリアアップが短期間で可能、行動がフレキシブル

難点 保障がない(AT)    ・マイノリティとして働く厳しさ    ・VISAをとってもらう必要がある(結構むずかしい。特に先進国)

英語に自信がないという理由で、行動をしないのは勿体無い、アメリカで働いていた時も、母国語とする外国人より、母国語としない外国人の方が驚くほど多い。みんな英語が拙くても堂々と話をしている。

ハイリスク、ハイリターン

語学より、今まで何をしてきて何が出来て、どうなっていくつもりなのかが大切。

経験としてキャリアを踏めば、オプションが増える。

世界銀行  長木 志帆

ネットワーキングがとても重要 ジェネラリストよりスペシャリストが求められる。

自分で築くスキルと、人に築いてもらうスキルがある。

専門知識を磨くことが大切。

オリックス中国統括会社  大内 昭典

以前は全然いなかったが、少しづつ日本の大学生の中国への留学も増えている。

中国でコネクションを作りたいのなら、是非 ウェイシン(Lineとfacebookを一緒にしたようなもの)を使った方がよい。

スタンフォード大学経済学部准教授

スタンフォードでは、全てインターネットで履修できる学科もある。

大学で教員職に付く方法。

博士号をとる。 ポスドクは意外と少なめなので、きちんとポスドクを終了すれば、ききなり仕事はある。

新しいキャリアのあり方としての海外就職

遠藤氏:語学力ではなく、自分は何を出来るのかを考える。     日本人であるという事を利用する事もできる。

長木氏:英語は基本、出来なければ話にならない。     読めて書けて、話せなくてはならない。     専門性を磨くことが大切     色々行動していくことが大切、たくさんの点を作ること。     あるときその点が線となって繋がる。

元参議院議員 田村 耕太郎氏

日本人に生まれて金メダル

日本人としての強みを生かせ。国際人と無国籍人は違う、きちんと自分の強みを生まれを生かせ。

日本市場をバックに、うまく利用をして自分の価値を高めるべき。 これだけ好かれていて、尊敬される国はほかにない。

今後に関しては、新興国リスクは高まる

経済/治安/外交

どれをとっても色々な問題は生じてくるはず。

リスクを考えながらも、一度きりの人生いろいろ経験をするために行動をした方がよい。

今の心地よい日本はずっとは続かない。過去の延長には未来はない。

覇権国家のいない世界(地域化)

高齢化/グローバル化/地球環境の変化/テクノロジーの進化

世界の変化は加速している

消費税は、5% → 30%(2050年) 日本は、小さく貧しく老いていく

もし私が日本人で、英語が話せたなら私は日本から出て行くだろう。 (リークワンユー)

これかのアジアは地政学的リスクが大きくる可能性が高い事を理解するべき。

例えば

朝鮮半島で何もおこならないか?

米国は太平洋から撤退/中国のさらなる経済的、軍事的台頭

日本の大きなリスクを挙げれば

自然災害

関東直下型地震

富士山大爆発

インフルエンザなどのウイルスパンデミック

サイバーテロ

この30年の間に、相対的に小さくなる日本

その中でどう行動するべきか

より成長するために、自分よりできる人達に囲まれる場所へいけ。

失敗できる機会をもてる場所にいけ。

大きな責任を与えられる場所にいけ。

よりできる人達と出会うためにも、入るのが難しい場所へいけ。 無理をしてでも必死になって上を目指すべき。

メンたーを見つけよ。

自分に持っていないものを持っている百戦錬磨から学ぶ機会を作れ。

自分が例を挙げるとしたら

青木幹夫

小沢一郎

など、一癖はあるが間違いなく実力があり、自分に持っていないものを 持っている人から学ぶのは何より勉強になる。

この3つの言葉を意識して欲しい。

「自立」・「責任」・「決断」

このセミナーに参加したまとめと感想。

参加者は250名以上いたと思う。無料のセミナーというのもあるからなのかも知れないけど主催者側の想像以上の人達が参加したとのこと。

昨今、内向きな学生が増えて、出来れば日本を出ずに仕事をしたいという学生の方が、多数派になっているという授業を聞いていたし、本などでも読んでいたので、沢山の学生さんが参加しているのをみて、現実は自分で確かめなければ分からないものだなと改めて思った。

セミナー内容に関しては、勉強になる部分とそうはいってもと言いたくなることの両方があった。 パネリストの人達が全員エリートだったことは、ある意味一部の人にとってはより海外への敷居が高くなるのではないのかと感じる部分もあった。

もともとが優秀な学生さんの有志団体が開催しているものなので、当たり前なのかもしれないけれど、現時点で既に社会人である人や高学歴でない人からすればやはり厳しい。

私の持論だけれど、優秀な学生で海外に関わる仕事がしたいなら、海外現地採用ではなく、海外駐在を前提として就職活動を行い、駐在員として出て行くほうが良いと思う。

もちろん就職したい企業が決まっていて、そのブランチが日本にないのであれば直接その企業に就職するという選択肢をとるべきかとは思うけれど、新卒であるならきちんと日系企業に就職して新入社員などの研修を受けさせてもらう方がその後の人生にとってプラスになるかもしれない。

新卒社員しか経験できない新入社員研修を受けるべきだとおもう。研修を受けられるチャンスは基本的には一生のうちに一回しかないのだから、きちんとそのチャンスを生かして勉強しながらお金をもらえば良いとおもう。

既に働いている人にで、転職を考えている人こそ海外現地採用という選択肢を本気で考えてみるべきなのではないかなと思う。

ある一定の基礎知識をつけた上で、海外市場に乗り込んで行くことでその人のスキルアップを図ることが出来るのではないかと思います。

そこまで際立ったスキルがないからこそ、海外で経験を積み、自分の市場価値を高めるということは理にかなっていると思う。

何もない状態でインドに行った私だからこそ、そんなに肩肘を張らずにチャンスを求めて行動するのも良いのではないかと思う。

旅行でもビジネスでもインドに行くなら、英語は必須!

インドの公用語は、ヒンディー語と英語。そのため、旅行でもビジネスでも、インド人と円滑なコミュニケーションを取るためには最低限の英語はなくてはならないものです。

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