インド 2014年も激しい春闘の記事を読んで思うこと


インド 

2012年には死者も出た労働紛争が、今年も問題になっているようです。

ベースアップが当たり前、でも実はそこまで景気は良くない

現在のインドは、毎年給与ベースが上がっていく事という方が一般的な考え方です。

実際私の働いていたホテルでは、昨年が20%アップ、一昨年が30%アップでした。

私達日本人からすれば、月収が20%上がるなんて考えられません。むしろ10%でもありえないいでしょう。

でも、それが当たり前なのが今のインドなのです。

最初の給与がとんでもなく安かったので(1ヶ月 5,000円とかでした)昇給率が高かったのですが、どんどんベースが上がっている中、同じパーセンテージで昇給していくことには無理があります。

ですが厄介なことに、一度それだけのアップをしてもらうと次もそれを期待します。アップして当たり前 なのです。なので20%アップでも相当不満が出ました。

業種ごとに考えれば、利益を上げているところもありますが、むしろマイナスな企業の方が多いです。今回問題になっているような自動車企業はまだ良いとして、そこへ部品を卸しているような会社は、8割以上が赤字です。

それでも、インドはインフレが進んでいて、物の値段や電気料金などの生活費もどんどん上昇してるため、従業員にとって給与アップは必須なのです。

落ち着いた話し合いで解決できれば良いのですが、気性が荒い方もたくさんいるため厄介です。

希望を聞けないと、強気に対応しすぎると一昨年のマルチスズキの人事担当のように火あぶりにされて殺されてしまうこともあります。

参照
日経新聞:トヨタ、インド2工場を一時閉鎖 賃金交渉進まず 

livedoor news:トヨタ、“死者も出る”インド労働紛争を乗り切れるか? 工場一時閉鎖に現地メディア注目

お仕事の価値観も、給与アップの考え方も私達日本人とは違う

日本では、給与が大きく上がらなのが当たり前です。上がったとしても1,000円~10,000円程度です。

上がらないのが当たり前なので、上がらないということあからさまに反発する人は少ないですし、少額でも給与が上がれば、会社や上司にありがとうございますとなります。

インドでは、上がるのが当たり前ですし、最終的に1万円分くらいアップして欲しいなと思ったら強気に2万円アップしろと交渉してきます。控えめにという考えはありませんし、給与アップは自分で 勝ち取るものだと考えているからです。

もちろん全てのインド人がそうだという訳ではありませんが、働いていくモチベーションをあげる一番の方法は給与アップです。まずは権限だけ与えるというような対応はありえないのです。

給与が上がって、やれることが増えるのは喜びますが、給与はそのままで、やれることが増えるというような対応は絶対にしてはいけません。

そのような人達と交渉するのはとてもハードですが、やるしかありません。

強気に交渉してくる、従業員に強気な対応だけではいけないし、プライドを傷つけるような発言をしてはいけません。特に人前では厳禁です。

プライドが高い彼らは、人前で怒られることや否定されることを本当に嫌いますし、そのような対応をする人にはとても攻撃的になります。

給与交渉は、なぜ、その金額なのか、なぜそれ以上上げることが出来ないのかを根気よく説明するとともに、対象の相手を大げさなくらい褒めながら行うのが成功の秘訣です。

旅行でもビジネスでもインドに行くなら、英語は必須!

インドの公用語は、ヒンディー語と英語。そのため、旅行でもビジネスでも、インド人と円滑なコミュニケーションを取るためには最低限の英語はなくてはならないものです。

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