次期インド首相、モディ氏は、「寺よりトイレ」を貫くべき


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インドの次期首相候補、ナレンドラ・モディ氏は、ふざけた言い回しをするようです。その発言の中に「寺院よりトイレ」と宣言したものがあります。

ヒンズー至上主義の否定

モディ氏はヒンズー至上主義組織の出身で、発言が過激なことはもちろん、2002年にグジャラート州でヒンズー、イスラム両教徒が衝突し、1000人以上(その大半がイスラム教徒)が死亡した際に、衝突を阻止するための十分な措置を取らなかったとして批判され、イギリスや米国から入国拒否を受けているなどの過去があります。

首相になったあとに、モディ氏が排他主義的な発言をし、イスラム教などヒンズー教以外の国民にとって不利益な政策を打ち進めるのではと警戒をされており、「寺院よりトイレ」はそのような問題を、不安視する国民に対して、ヒンズー至上主義にならずに経済発展に注視するというメッセージを含んだ言葉だと言われています。

実はこの「寺よりトイレ発言」現与党の国民会議派のある閣僚が同じ言い回しをしたときには、モディ氏率いるインド人民党(BJP)は「宗教と信仰の基礎を破壊する」恐れがあると猛反発をしました。

しかしながら、モディ氏が自分の言葉としてこのスローガンを使った時、党の運命がいわゆる「モディ効果」にかかっていると考えていた党員からは殆ど反対の声は上がらなかったそうです。

半数近くの世帯はトイレなし、世界の屋外で用をたす人の70%はインド人という統計も

 モディ氏は、インドは宗教的情熱に費やすお金を減らし、衛生にかけるお金を増やすべきだと宣言をしています。

実際に、2011年の国勢調査によると、インドの半数近くの世帯はトイレがなく住民は屋外で排便せざるを得ない状況があります。

私がインドに住んでいた時にも、車の中から外を見ると、道路の横の草むらの中で用を足している人をよく見かけましたし、高層マンションに住んでいる知人は、朝外を眺めると、ペットボトルを持って、お尻を丸出しにしている人が原っぱに沢山いるのが良く見えるという話をしていました。

家にトイレがある人より、携帯電話を持っている人の方が多い、電車のトイレは線路に垂れ流しなど公共機関でも整備が進んでいないのが現状です。

インドにいる子供の4割が栄養失調に陥っている最大の原因は、食料不足ではなく、お粗末な衛生状態だとも言われています。   インド全土に広がったモディ氏の魅力は、このような悲惨な状況を根絶する成長を生み出し、支持者たちを中流生活への軌道に乗せるという、モディ氏の約束によるところが大きいようで、実際にインド人の友人などはこれからインフラが良くなるし、景気が良くなると喜んでいました。

モディ氏は、首相に就任した後も「寺院よりもトイレ」を貫き、発展を優先し、ヒンズー至上主義のルーツに回帰するなどを目標にせず、インド国内の1億7500万人のイスラム教徒が不安に思っている彼らに対する不寛容の環境を生み出すという懸念を払拭することが重要です。

モディ氏は、インドの経済的な目覚めを遠くから垣間見てきた何百万人もの国民が抱く積もり積もった思いを呼び覚ました。また、狭義のヒンズー主義に基づく政治の誕生を夢見る人たちにも希望を与えた。前者は歓迎すべきことだ。後者は断然、歓迎されない。モディ氏はトイレに専念し、寺院のことは僧侶に任せておくべきだ。

参照:日本経済新聞 

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